福岡市中央区でお洋服のお直し・リフォーム、オーダースーツを手掛ける『アルテ平和工房』技術担当の永露です。
帰り道のノラ猫も伸び切っています
今日この頃ですが、
細か過ぎて伝わらない永露のブログ
本日は、着心地のいいラムレザーを愛着
されている方なら1度はご経験ある???
レザー破れ補正工程を
事細かにお伝えしようと思います。
早速
今回は後ろ脇下の大胆な破れです。
では、「なぜレザーが破れたのか?」
ある程度、破れ方から想定は出来るのですが
適切な補正をするために
かなり重要な情報になるため
アルテのフィッターにはできる限りお客様にこの情報をご提供頂く様にしております。
原因によって
縫い込み(サイズが詰まっても)OKなのか。
補正箇所が残るってもサイズ感は変えてはいけないのか
どこまでの強さの補強を加えるか。
部分的な補強か広範囲な補強か。
などなど‥踏まえて、
破れたレザー破片が全て残っていれば、
殆どの場合目立たなくする事が出来ます。
レザーの側面2mm程度の幅だけに接着剤を少量ずつ付けます。
接着剤が表に出てくると破れが目立つので側面だけを狙っています。
そして、
始めに軽く留めていた接着芯を、ピッタリ
レザーの裏側に低温と中温の間くらいの
アイロンで蒸気は絶対に使わずゆーくりと付けていきます。
接着芯のタクレや端の雰囲気がそのままオモテ面に出てきてしまうので、シワなくキレイに付けます。
今回は背中面のパーツ2箇所をほぼ覆うくらいの広範囲で補強いたしました。
完成がこちら!!!
アップで見るとやはり補正箇所が、
ある程度見えますが、
少し離れれば、気づく事は無いくらい目立たなく仕上げる事が出来ました。
今回はゆとりが必要な箇所だったのとタイト目に着られてるようでしたので
一切サイズを変えずに完成させました。
もちろん縫い込みが可能な場合は、破れ部分を縫い隠す事が出来ますので、
さらにキレイに仕上げる事が出来ます。
良いものを永く!
それが「アルテ」の思いです。
アルテでは、高級品・ブランド品はもちろんのこと、パンツの裾上げ、裾直し、難易度の高いリフォーム・お直し、デニム、アウトレット品など、お直し・リフォームに関することは何でも行っておりますので、お気軽に御相談ください。
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